海外のダンスフロアをどう見るか——ADE2017初日に体験した4つの場と、選ぶための視点

Amsterdamを想起する運河沿いの秋の夕暮れ、自転車と濡れた石畳(AI生成のイメージ)

好きなDJの名前だけでは、その夜にどんな体験ができるかまではわかりません。会場の広さ、音の響き、観客との距離、移動の順番。同じ街のイベントでも、現場に入ると違いが見えてきます。

2017年10月18日、私はアムステルダムに到着し、ADEの初日に4つのイベントを回りました。長いフライトの後、夕方から翌朝まで動いた日の記録です。ここでは、当時その場で見聞きしたことと、イベントを選ぶ際の視点を整理します。

この記事は2017年の体験記です。現在の開催情報、会場の営業状況、チケット購入案内を示すものではありません。

Nieuwmarkt:街の広場がダンスフロアになる

最初に向かったのは、Nieuwmarktで行われたRichie HawtinとLovelandによる#POPUPでした。18時の開始前に到着し、プレイが始まると広場には人が集まっていきました。

私にとって印象的だったのは、DJブースの目の前に花壇があったことです。日常の街の風景と、そこで音楽を聴く時間がつながっている。その景色は、クラブの中で聴く体験とは違いました。

ただ、Richieのプレイを最後まで見たわけではありません。次のイベントへ向かうため、19時を過ぎた頃に移動しました。イベントを多く回る選択には、一つのセットを通して聴けないという代償もあります。

Rush Hour:入場待ちから始まったレコードショップの体験

次はRush Hourでのインストアイベント。到着時には入場規制があり、外でDeniroの音を聴きながら待ちました。数十分後に入ると、店内では観客が汗をかきながら踊っていました。

Nina Kravizがブースに立ち、この日はヴァイナルでプレイしていました。私は音の強さだけでなく、レコードショップの空間で人が近い距離に集まることにも圧倒されました。

名前や時間だけを見て予定を組んでも、すぐ入れるとは限らない。私のこの日の記録では、待ち時間も体験の一部になっています。複数の会場を回る計画なら、移動時間に加えて、入場にかかる時間も考える必要があるでしょう。

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De Marktkantine:気になるDJを見るために、順番を決める

夜はPan-Pot presents Second Stateへ。別会場のIn Trance We Trustにも行きたかった私は、どちらを先にするか迷い、Second Stateを先に選びました。

De MarktkantineにはMain roomとMiddle roomがあり、広い空間と、Technoの太い音が印象に残っています。メインではMichael Kleinの、深いところからアグレッシブな方向へ流れを作るプレイを聴きました。

その後、目当てのAmelie Lensが登場しました。私は同年のAwakeningsの映像を見て関心を持っており、実際のフロアで聴きたいと思っていました。当日はACIDの感触と疾走感が印象的で、ブースに立ったときの空気の変化も記憶に残っています。

Middle roomではNick Curleyも聴きました。メインとは違う音と雰囲気があり、同じイベントの中でもフロアを変える意味を感じました。

しかし、次の会場へ移動するため、Pan-Potのプレイが始まる前に退出しました。この記事はSecond State全体やPan-Potのセットを評価したものではなく、私が聴いた範囲の記録です。

WesterUnie:Tranceのフロアで感じた温かさ

最後に向かったのが、WesterUnieのIn Trance We Trust ADE Festival。到着時、メインフロアではJordan Suckleyがプレイしていました。

ここでは日本から来ていたTrance好きの友人とも合流し、話したり踊ったり、フロアにいた人たちと交流したりしました。私が強く感じたのは、会場の温かい雰囲気です。

「Trance Family」という言葉と、この場の感覚が重なりました。ただし、それが言葉の実際の由来だと確認したわけではありません。また、すべてのTranceイベントを代表する評価でもありません。この夜、私がその場で感じたこととして残したいと思います。

会場を後にしたのは朝6時過ぎ。多くの場を体験できた一方、長い移動を含めて体力的には厳しい初日でした。

次の体験を選ぶときに、確認したいこと

この日の記録から、私はイベントを選ぶ際に次の点を考えたいと思います。

  • そのDJを通して聴きたいのか、複数の場を体験したいのか。
  • 会場の空間やフロアの違いに、何を期待するのか。
  • 入場待ちと移動を含め、無理のない順番になっているか。
  • 最後まで楽しむための休息を取れるか。

これは今回の振り返りによる提案です。当時すべてを計画通りに実行できた、という話ではありません。

この記録では、訪れた場所や聴いた音に加え、迷ったことや移動の判断も紹介しました。どこまで見たのか、何を聴けなかったのかも含めて書くことで、読者が自分の体験を選ぶための材料にしてもらえればと思います。